こんにちは。
ラブキモノ刺繍の鈴木ひろ美です。
ミシン刺繍で欠かせないのが
「刺繍枠」
実はこの枠
丸いか四角いかで
仕上がりが変わったりします。
今日は「丸枠」と「四角枠」
私が持っている枠の画像を使って
お話していきますね。
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丸枠は工業用の刺繍ミシンで
よく使われています。
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丸い刺繍枠は
家庭用刺繍ミシンでは
数が少ないけれど
実はとても理にかなった
形なんですよ♡
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1. 布を均等に張れる
丸い形は角がないので
布に全方向から
均等な力をかけられます。
そのため真ん中がたるみにくく
刺繍が安定して入ります。
2. ステッチがシャープに仕上がる
布がいい具合に張れていると
刺繍中に布が押されたり
引っ張られたりする
「プッシュ&プル現象」
が抑えられます。
結果、文字や細かい模様が
つぶれにくくデータ通りの
形がきれいに出ます。
3. 枠あとが残りにくい
四角い枠だと角に力が集中して
跡が残りやすいですが
丸枠は力が分散されるので
布への負担がやさしいです。
Tシャツやニットなど
跡が気になる素材にも
よく用いられています。
4. 布を傷めにくい
引っ張りが均等にかかるため
繊細な生地も無理なく固定できます。
布地が変形しにくいのが特徴です。
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プロの現場で丸枠が支持されるのは
〝安定感と精度〟
が高いからでしょうね。
商業刺繍のロゴやマークでは
欠かせない理由がここにあります。
置き縫い用のアームがない丸枠も
刺繍屋さんではよく使われていますよね。
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小さいモチーフや
ネーム刺繍に使える枠。
これは私が
ブラザーのPR刺繍機を
持っている時に使っていました。
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ではなぜ
家庭用刺繍ミシンでは
四角枠が主流なのか?
理由はシンプルで、
刺繍範囲を広く確保できて
布を効率よく使えます♪
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こちらはハスクバーナの
家庭用刺繍ミシンで使える枠。
丸枠って珍しいですよね。
主に薄物に刺繍を入れる時に
威力を発揮します(^^
ベルニナ刺繍ミシンなどは
丸でも四角でもない
「楕円枠」が良く使われています。
これ実は丸の安定性と
四角の広さを両立した形。
文字刺繍や複雑なデザインも
きれいに仕上がりやすいんです。
ただちょっと縫製範囲が
狭くなるのがデメリットかな(笑
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家庭用と業務用の違い
家庭用刺繍ミシンでは
まだまだ刺繍枠の選択肢が
少ないのが現状です。
一方で工業用刺繍ミシンは
枠のバリエーションがとても豊富。
プロの刺繍屋さんは
Tシャツ・タオル・帽子バッグ
オーガンジーのような薄地
キャンバスのような厚地など
本当にさまざまな素材に
刺繍を入れます。
だから用途に合わせて
いろんな枠を持ち
使い分けているんですね。
刺繍屋さんの現場で
「丸枠」
が多く使われているのも納得。
布を均等に張れて
ステッチが安定する丸枠は
仕上がりを大切にする
プロの現場に
ぴったりの道具なんですね♡